駒ヶ根市の司法書士の男性が、遺産整理の業務に関連して複数の依頼者の現金を着服していた疑いがあることが県司法書士会への取材でわかりました。
着服した額は、およそ1億円にのぼる可能性があるということです。
県司法書士会によりますと、駒ヶ根市の40代の司法書士の男性は、遺産整理の業務に関連し、複数の依頼者から預かった現金を着服していた疑いがあることがわかったということです。
ことし3月に、依頼者の1人から県司法書士会に「遺産整理を依頼したのに手続きが進んでいない」と苦情が寄せられたことから、会が調査したところ、男性が着服を認めたということです。
聞き取りに対し、男性は「借金の返済や投資に使った」と話し、去年から着服していたことを認めたということで、着服した額は、あわせておよそ1億円にのぼる可能性があるということです。
この件については、警察も把握していて、業務上横領の疑いで調べています。
県司法書士会は「信用を裏切る行為で重く受け止めています。事実の解明と再発防止を図り、市民の信頼回復に努めてまいります」とコメントしています。
(2025/6/26 NHK長野放送局)