地面についてる「↑」や「+」の正体
住宅などの地面のそばにしばしば存在する、ナゾの「矢印」。見かけたことはあるものの、それが何なのか知っている人は少ないのではないでしょうか。
実はこれ、「境界票」という“境界を示すプレート”。地籍調査の完了を示す、国土交通省の目印だといいます。
そもそも地籍調査とは、“どこからどこまでが誰の土地なのか”を明らかにする国の調査のこと。
境界票は、土地のカドになる場所に矢印が来るよう設置されるそう。
地籍調査自体は、各市町村が分担して測量を実施するため、自治体によってさまざまな種類の境界票があるとのことです。
測量したデータは最終的に、国土交通省の地籍整備課に集約し、間違いが無いかチェックされる流れになっています。
上記のような形で行われる地籍調査ですが、『土地の所有者が見当たらない』などといった理由から、その進捗率は全国で約52%・東京では約24%ほどだといいます。
境界線の確認を行う際は隣人同士の立ち会いが必要だったりと、地籍調査には意外と大変なことが多いとか。
地面についている「矢印」に、こうした意味合いや大変な手間があったとは驚きですね。
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(2023/5/15 TBS TOPICSの意見)