県警が昨年一年間に受理した警察安全相談の件数は前年比四千四百八件増の四万四千百七十七件に上り、過去最多となったことが、県警広報県民課のまとめで明らかになった。相談件数の増加は二〇一一年から九年連続。
県警本部や県内二十二署を訪れたり、電話で相談が寄せられたりした件数を集計した。
最も多かった相談内容は、土地の境界を巡るトラブルや親からのモラルハラスメントなどの「家庭・職場・近隣トラブル」で五千八百二十四件だった。
前年より増えたのは、無断駐車などの「迷惑行為」で四千八百七十一件(前年比千三百三十一件増)。身体的、心理的虐待、家庭問題、家出関係の「児童虐待を含む少年問題」も二千二百九十六件(九百六十一件増)となった。
警察署別では大垣、岐阜北、多治見の順に多い。大垣署は交通事故、取り締まり、ドメスティックバイオレンス(DV)などの相談が目立ち、岐阜北署は迷惑行為、少年問題、児童虐待などが多い。
被害を通報する一一〇番のほか、警察への電話相談は「#9110」で受けている。
(2020/3/9 中日新聞)