熊本市は2017年に県道で起きた倒木で男性が死亡した事故をめぐり、土地の所有者に賠償金の支払いを求め提訴する方針だ。また、熊本市のホームページに使われていた写真が無断転載だったとして、解決金4万円を支払うと明らかにした。
土地所有者に賠償金求め提訴へ
2017年、熊本市の県道を車で走行中、倒木が直撃し男性が死亡した事故をめぐっては、男性の遺族が裁判を起こし、熊本市と土地所有者が連帯して賠償金を支払うよう命じた福岡高裁判決がすでに確定。熊本市は遺族の請求に応じ、延滞遅延金を含む約6,000万円を支払っている。
これについて、市は「土地所有者の管理に瑕疵（かし）、何らかの問題があった」として、すでに亡くなっている土地所有者の遺族3人に全額の支払いを請求。しかし、交渉に応じないため提訴する方針を固めたという。
市は一部責任を認めていて、「土地所有者にいったん、全額を請求するが、負担割合については裁判所に判断してほしい」としている。市は、11月30日に開会する市議会に議案として提出し、議決をへて提訴する方針だ。
（2023/11/26 テレビ熊本）
