千葉県我孫子市立布佐小の開校以来、不確定だった隣接の神社との境界が確定したことが2日、分かった。同小は1873(明治6)年の創立。約150年前に出された“宿題”を終わらせ、星野順一郎市長は「明治初めからの問題で協議がまとまった」と感慨深げだった。
同日の定例記者会見で市が発表。市教委によると、2019年秋の台風や大雨で、不確定だった境界付近などの崖の一部が崩れ、補修工事が必要になったことから、境界を確定させる必要が生じた。
市が協議を求めたところ、神社側が別の土地の所有権移転を求めて市を提訴。協議の結果、3月、不確定だった境界も全て確定させることを含めて和解が成立したという。星野市長は会見で「最善の結果」と述べた。
市は6日開会の定例議会に、崩落部分の工事設計に関する予算約700万円を盛り込んだ一般会計補正予算案を提出する。
(2022/6/3 千葉日報)