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太陽電池を内蔵した窓ガラス設置が容易に…1週間かかった交換作業が40分で終了、大成建設が工法開発

大成建設とカネカが共同開発した太陽電池内蔵の窓ガラス=大成建設提供© 読売新聞

 大成建設は、太陽電池を内蔵した窓ガラスを設置しやすくする工法を開発した。窓枠の寸法に応じて専用のアタッチメントを付けた状態で納入し、約1週間かかっていた交換作業が40分程度で終わるという。オフィスビルなどの設置を想定し、脱炭素社会の実現に向けて企業の再生可能エネルギー導入を後押しする。

 建物に太陽光パネルを設置する場合、屋上はスペースが限られるため外壁や窓の活用が注目されている。太陽が低い位置になっても、オフィスビルなど建物が高層になるほど発電量を増やせるためだ。

 新たな工法では、既存の窓枠に合うように専用のアタッチメントを設計する。配線ケーブルを格納しており、建物内の配線工事は必要だが、通常の窓ガラス交換と同様に作業できてコストを抑えられる。

 大成建設は2019年に太陽電池を内蔵した窓ガラスを化学大手カネカと共同開発し、自社ビルに導入した。ただ、既存の建物に設置する場合は窓枠を交換する必要があり、大がかりな改修工事が必要だった。

 太陽電池と一体化した窓ガラスは2種類ある。11階建てビルに設置した場合、屋上に太陽光パネルを敷いた場合と比べて約5倍の発電量が見込めると試算されている。

(2024/2/20 読売新聞)