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空き家放置は「相続もめます」「価値下がります」対策23箇条を紹介 兵庫

 空き家が増加の一途をたどり各地で社会問題化している中、兵庫県は、空き家の管理や活用方法、補助制度などをまとめた冊子「損する空き家 損しない空き家~空き家発生予防のための23箇条」(A5判68ページ)を作成した。「相続でもめます」「価値が下がります」など端的な表現で問題点や対策を整理し、イラストや図表を使って分かりやすく紹介。8千部を各市町や県民局・県民センターなどで配布している。(前川茂之)

 県住宅政策課によると、県内の空き家数は1993年に約20万戸だったが、98年以降に急増。2018年には約36万戸に上った。地域別にみると、淡路島が全体の21.4%(13年調査)を占めるのをはじめ、郡部でより深刻化している。

 冊子では、放置空き家にならないよう備えや具体的な手だてを23カ条にまとめた。(1)空き家を知ろう(2)備えよう(3)管理しよう(4)手放そう(5)地域を守ろう(6)頼ろう-の6章に分類。「トラブルを防ぐために近隣にお知らせしましょう」といった管理上の注意点のほか、登記や処分の手順、行政の補助制度など各段階に応じた助言を載せている。

 専門家や行政の相談窓口も一覧にして掲載。県住宅政策課は「最も有効な対策は空き家を発生させないこと。空き家に関係がないと思っている人にも読んでほしい」としている。

 冊子は県住宅政策課のウェブサイトからダウンロードできる。同課TEL078.362.358

(2019/6/25 神戸新聞社