岡山市と国土交通省中国地方整備局の懇談会が4日、市役所で開かれた。市は昨年7月の西日本豪雨などを踏まえた河川整備の推進や浸水対策への支援を要望した。
大森雅夫市長、同整備局の水谷誠局長ら約30人が出席。市側は市内を流れる旭川と吉井川の各堤防の改修や高潮・耐震対策を求めた。笹ケ瀬川流域で市が計画しているポンプ場の整備といった浸水対策にも言及。同整備局側は河川整備計画などを示しながら対応を説明した。
中心市街地の回遊性向上に向けた施策では、市側は本年度着工する県庁通りの1車線化や、JR岡山駅東口広場への路面電車乗り入れなどの進ちょくを踏まえ「財政支援をお願いしたい」とした。
終了後、市長は河川整備などについて「市民の安全を守るには国と連携していく必要がある。調整しながらできるだけ早く実現させたい」と話した。
懇談会は、市が政令指定都市に移行した2009年度から両者の連携強化などを目的に毎年開催している。
(2019/6/4 山陽新聞)