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戦後77年空き地だった旧軍用地、国が地元に無償譲渡へ 使い道は…

 戦後77年間使われず、空き地のまま。京都府舞鶴市にある、そんな国有地がようやく有効活用されることになった。国が年内にも、市へ無償で譲渡する契約を結ぶ。市の消防署の新庁舎やヘリポートが建てられ、2025年春から使い始める予定だ。

 塩漬けになってきたのは、舞鶴西港第3ふ頭の隣、国道175号沿いにある約6400平方メートルの土地。1901(明治34)年に開設された海軍舞鶴鎮守府の築港材料置き場として使われたが、45(昭和20)年12月に現在の近畿財務局に管理が移った。

 周辺には第8管区海上保安本部の入る港湾合同庁舎や法務局、ハローワークなどが立ち並ぶ。

 空き地に合同庁舎を建てる構想もあったが、実現しなかった。時間が過ぎるなか、老朽化した消防署の移転先の用地にと舞鶴市が手を挙げた。諮問を受けた国の旧軍港市国有財産処理審議会は今月3日、譲与を適当とする答申を出した。

 終戦時に旧海軍から国が引き受けた旧軍用地は、舞鶴地区だけで約2千ヘクタール。多くは市役所や民間の工場用地などに転用されたが、今年3月の時点で舞鶴湾の無人島など約300ヘクタールが塩漬けになっているという。

(2022/10/7 朝日新聞DEGITAL)