岐阜市北部で約250世帯の住所がすべて同じ「鷺山(さぎやま)1769の2」だった問題が、来年2月4日に解決することになった。市は12日、新たに住居表示を割り振った地図を公表した。来月から住民に周知する。
この地区は戦後、市が住宅不足を解消するために河川敷だった土地を国から購入。戸建ての市営住宅を建てたが、区画ごとに登記の変更をしなかったという。その後市営住宅はなくなり、現在は市から土地を借りた住民の家が立っている。住民はオリジナルの住所を名乗るなどの工夫をしてきたが、配達物の誤配や来客が迷うなどの弊害があった。「緊急車両がすぐにたどり着けないのでは」と心配する声もあり、市が変更を模索してきた。
(2018/10/12 朝日新聞)