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<警視庁>「地面師」聴取へ 積水ハウス55億円被害

 捜査関係者によると、男らは昨年6月、東京都品川区西五反田2の旅館跡地(約2000平方メートル)の所有者を装って、土地の所有権を登記しようとした疑いが持たれている。

 積水ハウスは所有者になりすました男女らに跡地の購入を持ちかけられ、昨年4~6月に土地の取得代金として63億円を支払った。しかし、法務局での所有権の移転手続き中に印鑑証明などの偽造が発覚。登記はなされず、同社は土地を取得できなかった。購入代金のうち55億5000万円が特別損失として計上されており、昨年9月に詐欺容疑で告訴していた。

 同社がまとめた調査報告書は、詐欺に気付く機会がありながら取引が進められたとし、和田勇会長(当時)と阿部俊則社長(同、現会長)の両方に責任があると指摘した。責任の所在を巡って経営陣が対立し、今年1月に和田会長の辞任が決まった。

(2018/10/16 毎日新聞